あの場所で僕らが生きていた頃、世界は無限大だった

"ポップな"魔界の酔いどれ詩人Yukoの言葉たち

【第3回】外国文学の真意を理解するには語学勉強が近道

外国の詩や小説を読む。
そのとき手にするのは、ほとんどが誰かの手による翻訳本である。
英語の原文を読める人は多いかもしれない。
留学先などで学ぶ外国語のほとんどは英語だろう。
でも、原文がインドネシア語だったら?ノルウェー語だったら?
胸を張って「原文ままで読める!」という日本人の方が少ない。
そこに、外国の詩や小説を理解する難しさがあると考える。

別に、翻訳家という職業が良い悪いという話ではない。
ただ翻訳本で真意を読み取れる人は少ないのでは?という見解だ。

映画の字幕に関しても同じこと。
アメリカ映画なら、ジョークの部分などでかなり差が出るはず。
多くの日本人が「?」となっているであろう。
翻訳家がどんなに頑張っても、それは仕方のないことなのだ。

留学や仕事で長年住んでいても、ネイティブにしかわからないことは多い。
その国の歴史やそれまでの流れから読み取ることも少なくないからだ。

だから、外国文学に触れるたびに感じる。
まずはその国の言葉を勉強すれば個人的に理解が深まるし、近道なのでは、と。
語学勉強を全うしている人は心より尊敬するし、正直羨ましい。

だが、人間は本気になれば何だってやる生き物だ。
その「気」が起これば、な。